登山のなかで学んだ1つに自分の行動は自分で決めるということ。
言われてみれば当たり前のことなんですが、日々の生活の中では忘れがちなことかと思います。何か不都合なことがあった場合、人は普段はどう感じているのか。
誰かのせい、道具のせい、環境のせい・・など、キリがないほど〇〇のせいにしていることに気が付きます。もし100%なにかの外的要因があった場合、その責任は他にあり、自分は被害者だと思ってしまうのはあると思います。
しかし、行動しているのは自分自身であって、意思決定や現在の行動も自分が決めたことで、未来はその結果となります。過去や環境の影響でもなく、今の結果にすぎません。
登山では天候や路面状況等の環境は変えられません。山頂に到着するには行動するしかないのです。普段の生活で活かせることは、今自分が考えることが影響の輪の中なのか、関心の輪の中なのか。その判断は重要です。

関心の輪は外側にあり無限に広がっているイメージです。影響の輪は自分自身であり、大きくすることも、小さくすることもできます。他人の行動は自分には変えられませんが、自分の行動で他人を影響し、他人が自分を変える変化は起こせるでしょう。また他人の影響で自分自身の行動を変え、自分の影響の輪を広げることは大切なことと思います。
【要約】関心の輪と影響の輪──無駄な悩みを減らし、主体的に生きる方法
あなたは、 「自分ではどうにもできないこと」 に悩んでしまうことはありませんか?
例えば…
- 会社の経営方針が気に入らない
- 政治や経済の動向が不安
- 天気や他人の評価に振り回される
こうした悩みの多くは、 「関心の輪」と「影響の輪」 という考え方を理解することで解決できます。これは、スティーブン・R・コヴィーの名著 『7つの習慣』 で紹介されている重要な概念です。
この考え方を実践すれば、 「自分にできること」に集中し、無駄なストレスを減らすことができる ようになります。
1. 「関心の輪」と「影響の輪」とは?
コヴィーは、人が持つ関心を 「関心の輪」と「影響の輪」 の2つに分けています。
① 関心の輪(Circle of Concern)
👉 「自分が気になること全て」 を含む範囲
- 政治、経済、社会問題
- 他人の評価や行動
- 天気や災害
- 会社の方針
- 世界の出来事
しかし、これらは「自分では変えられないこと」が多い のが特徴です。
② 影響の輪(Circle of Influence)
👉 「自分が直接影響を与えられること」 を含む範囲
- 自分の努力や行動
- 生活習慣(食事・運動・睡眠)
- 仕事への取り組み方
- 自分の発言や態度
- 人間関係の築き方
つまり、 「影響の輪」にあることに集中すれば、自分の人生をより良くできる のです。
2. 主体的な人と反応的な人の違い
コヴィーは、人には 「主体的な人」と「反応的な人」 の2種類がいると説明しています。
🔵 主体的な人(プロアクティブな人)
✅ 影響の輪にフォーカスする
✅ 自分ができることを考えて行動する
✅ 他人や環境のせいにしない
✅ 自分の人生をコントロールしようとする
例:「上司がダメでも、自分ができる努力を続けよう」
🔴 反応的な人(リアクティブな人)
❌ 関心の輪ばかり気にする
❌ 環境や他人のせいにする
❌ 自分では変えられないことでイライラする
❌ 受け身で、不満ばかり言う
例:「会社が悪いから、どうせ頑張っても意味がない」
この違いが 人生の充実度を大きく左右する のです。
3. 「影響の輪」を広げる方法
では、どうすれば 「影響の輪」に集中し、人生を主体的に生きられるのか?
① 「関心の輪」にとらわれていないかを意識する
👉 「これは自分がコントロールできることか?」と自問する
(例)
- ❌ 「会社の経営方針が悪い」 → 自分では変えられない(関心の輪)
- ✅ 「自分のスキルを高める」 → できること(影響の輪)
② 具体的な行動を決める
👉 影響の輪にあることを考え、 「今できること」 に集中する
(例)
- ❌ 「景気が悪い」 → ただ不満を言う(関心の輪)
- ✅ 「転職や副業の準備をする」 → 自分ができること(影響の輪)
③ 影響の輪を少しずつ広げる
👉 小さな努力を続けることで、影響の輪は広がる
(例)
- 健康に気をつける → エネルギーが増え、仕事のパフォーマンスが上がる
- 人間関係を良くする努力をする → 周囲からの信頼が増える
こうした積み重ねによって、 最初は小さかった影響の輪が、次第に大きくなり、人生が好転していくのです。
4. まとめ:「影響の輪」に集中して、無駄な悩みを減らそう!
✅ 「関心の輪」と「影響の輪」を区別する
✅ 「自分がコントロールできること」に集中する
✅ 小さな努力を続けて、影響の輪を広げる
👉 まずは、「今すぐできる小さな行動」を1つ決めて、実践してみよう!
この考え方を身につけることで、 他人や環境に振り回されず、主体的に人生をコントロールできるようになります。
関心と影響の境目を見極めて、今できることにしっかりと目を向けることで環境も変わっていくと思います。この影響の輪は7つの習慣で書いてある重要な考え方の1つです。