◇登山コース◇
新穂高ロープウェイ~西穂高山荘~西穂高岳 (1泊2日)
2月の西穂高岳へ挑戦してみました。厳冬期の2月は天候のコンディションによって難易度が変わる為、慎重に狙っていかなければいけません。今回は西穂山荘を利用させてもらって晴れ間を狙うことができました。
スタートは新穂高ロープウェイを使ってまずは展望台まで上がっていきます。新穂高ロープウェイは日本で唯一の2階建てロープウェイ!大きなロープウェイに乗るだけでテンション上がります。ロープウェイについては【公式サイト】より。
新穂高ロープウェイ山頂駅よりスタート
展望台で待っているのはおなじみの西穂君!記念撮影の定番です。
登山道に入ってくと夏山の時とはまるで違う世界になっています。まさに銀世界!とても綺麗で静寂な雰囲気です。夏のルートと違って雪があるので西穂山荘まで直線的に登って行くルートとなってます。斜面は急で体力が必要ですが、夏道より早く到着するような感覚です。
1日目は西穂独標まで
1日目の行程は西穂山荘から西穂独標まで行き帰ります。この日は視界が悪く10m先が見えないくらいの天候でしたので、無理はしません。
独標へ上がるのは急斜面の為、滑落に要注意です!アイゼンとピッケルの使い方ができていないと危険です。一歩一歩慎重に登って行きます。奥には笠ヶ岳が見えていますね。
今日はここで引き返して明日に備えます。因みに西穂独標前は今回で3度目になります。そして3度目もこんな悪天候でした・・・
2日目のスタート。西穂高岳へ向けて
2日目のスタートは1日目と打って変わって快晴の予感です。小屋を出る時からテンション上がります。本日は西穂高岳まで登って行きます。
小屋を出るとシーンと静まり返った雰囲気と凛とした空気が雪山を強調させています。
独標までの中間に丸山というピークがあり、ここで日の出を向かえました。笠ヶ岳方面に色ずくヴィーナスベルトが綺麗に染まっていきます。神秘的な雰囲気です。
ヴィーナスベルトは10~20分位しか見れない貴重な時間帯です。
綺麗な景色の中、厳冬期の雪山の稜線は寒いだけでなく風が強い。日の出の瞬間はガスが出ていて視界が悪かったですが、だんだんと晴れ間が出てきました!
独標から西穂へ向かう
1日目に登頂した独標から先は西穂高までは、10峰ものピークを越えて西穂まで向かいます。登山道は凍結もしているのでスリップに注意しながらゆっくりと歩いていきます。時間には余裕をもって行きましょう。
いくつものピークの中でも8峰のピラミッドピークは他のピークよりもカッコよさが引き立ちます。ここまででも満足しちゃいそうです。そして持ってきた水筒はガチガチに凍ってしまいました。
ここから先は更に気を引き締めて!徐々に西穂も近づいています。ここまで来れる技術、体力があれば西穂みえてきますが、最後に待っている2峰、そして主峰は壁を登るかのような急斜面です。ピッケルを2本持ってきたのでしっかりとアンカーを取って登ります。
西穂高岳山頂へ登頂達成!
遂に見えてきた山頂への最後のヴィクトリーロード!脈が高まり興奮度がピークに達しそうです。快晴の絶好の日に登頂できました。
憧れていた厳冬期西穂高山頂。自分の技術では天候に恵まれていないと登頂は不可能だと思いました。もちろん山頂からの景色は絶景です!!
登ってきた稜線を振り返り、余韻に浸ります。西穂までの稜線はギザギザしてカッコいいですね。遠くには焼岳、乗鞍だけも一望できます。
雪山はガスがかった雰囲気もいいですね。油断しているとホワイトアウトして遭難にもなりかねないので、あまり長居はせず下山しようと思います。ここまで来た苦労もあり、下山したくないのが本音です。ただ無事に帰ることが第一優先に心がけています。
まとめ
今回の厳冬期 西穂高岳の登頂は大成功できたと自分の中では感じました。登山を始めた当初の目標であった西穂高岳。雪山でその西穂へ行けた事は何か特別な感情が湧いてきました。目標を立て行動し成功させることは自信に繋がるし、そこで終わりではないって事に気が付けることが成長にも繋がっているんだなと、登山は教えてくれました。
雪山はもちろん登山自体リスクのあるものです。リスクを取り過ぎてしまうと危険だし、リスクを取らないと成長はできない。適正なリスク管理は何事にも大切なんだと思います。
ここまでこれたのも今までの体力、技術、知識があって結果になったものなんだなと思えます。日々成長。日々前進を心がけていきます。ありがとう西穂高岳!!