新NISAが始まって1年5ヶ月が経過しました。もう初めて人もいればまだの人もいると思います。2024年は市場が好調で大きく資産を伸ばせた人が多いです。
資産運用は早く始めた方が時間による複利効果が大きく、10年後の差は取り返せない程になります。具体的に毎月いくら投資し何年運用すればよいのか見てみましょう。
はじめに|NISAとは?なぜ資産運用が必要なのか?
「NISA(ニーサ)」とは、国が用意した投資の非課税制度です。通常、株や投資信託で利益が出ると約20%の税金がかかりますが、NISAを使えば運用益がまるごと非課税になります。
🔸 2024年からの「新NISA」はこんな制度
- 非課税期間:無期限
- 年間投資枠:最大360万円(つみたて120万+成長240万)
- 生涯投資枠:1,800万円(うちつみたて枠は600万円まで)
📌 長期的にコツコツ積み立てれば、将来の資産形成に大きく貢献してくれます。
なぜ「資産運用」が今必要なのか?
- 銀行預金の金利はほぼ0%。インフレで実質価値は減少。
- 公的年金だけでは生活費が不足する見通し。
- 退職金は年々減少傾向。老後資金は自分で準備する時代。
✅ 老後を安心して過ごすために、「運用しながら資産を育てる」ことが現実的な対策です。
シミュレーション前提|こんな条件で試算します
項目 | 条件 |
---|---|
積立期間 | 20年間(2025〜2045年) |
想定利回り | 年率5%(インデックス投資など) |
運用制度 | 新NISA(非課税運用) |
積立金額 | 月5万円/10万円/15万円の3パターン |
積立金額別|20年後の資産シミュレーション
月積立額 | 元本 | 想定運用益 | 総資産(20年後) |
---|---|---|---|
5万円 | 1,200万円 | 約830万円 | 約2,030万円 |
10万円 | 2,400万円 | 約1,660万円 | 約4,060万円 |
15万円 | 3,600万円 | 約2,490万円 | 約6,090万円 |
✅ 年5%の複利運用で、元本の約1.7倍に増える計算です。
✅ 取り崩しフェーズでの「安心感」が段違い!
取り崩しフェーズとは?|資産をどう使っていくか
20年後に貯まった資産は、老後の生活費や趣味、医療費に使うことになります。これを**「資産の取り崩し」**といいます。
たとえば、月5万円積立で20年後に約2,000万円ができた場合:
▶️ 取り崩しシミュレーション(年間3%ずつ取り崩す)
資産額 | 年間取り崩し額 | 取り崩し可能年数 |
---|---|---|
2,030万円 | 約60万円/年 | 約33年(元本維持) |
4,060万円 | 約120万円/年 | 約33年 |
6,090万円 | 約180万円/年 | 約33年 |
📌 年3〜4%ずつ取り崩せば、老後30年の生活費補填に十分!
取り崩し後の生活はどうなる?
- 公的年金+NISA資産でゆとりある老後を実現可能
- 旅行・趣味・孫へのプレゼントなど、人生の充実度が上がる
- 働けなくなっても、資産が生活を支える「第二の年金」に
✅ 投資は「老後の安心」をお金で買う行動ともいえます。
よくあるQ&A
Q. 途中で引き出したらどうなる?
→ NISA枠の再利用はできませんが、途中引き出しは自由です。
Q. インフレになったらどうする?
→ インフレに強い「株式中心の投資信託」を選べば安心です。
Q. 毎月15万円も積立できません…
→ 大丈夫!月1万円でもOK。大事なのは「時間×継続」です。
まとめ|新NISAは“貯める+使う”まで考えてこそ価値がある
月積立額 | 20年後の資産 | 年3%取り崩し時の補填額 |
---|---|---|
5万円 | 約2,000万円 | 年60万円(月5万円) |
10万円 | 約4,000万円 | 年120万円(月10万円) |
15万円 | 約6,000万円 | 年180万円(月15万円) |
🔹 老後の安心を“自分の力で”準備できる時代です。
🔹 投資=怖いではなく、「未来への生活防衛手段」として活用しましょう!
資産運用は長い期間運用するのが基本です。取り崩しからイメージし、必要な金額を貯める為計画してみましょう。