登山が教えてくれた、行動と思考を変えるヒント
私は初めて登山をしたとき、自分の無力さと同時に、行動することの大切さを痛感しました。
登山では、天候や地形など、自分ではどうにもならないことがたくさんあります。どれだけ準備をしても、突発的なアクシデントに見舞われることもあります。しかし、自分にできることは、足を前に踏み出すこと。そして、状況に応じて適切に判断し、行動することです。
この体験を通じて思い出したのが、「ニーバーの祈り」です。
変えられないものを受け入れる冷静さを、変えられるものを変える勇気を、そしてその違いを見極める知恵を。
変えられないものを受け入れる冷静さ
登山では、天候や道の状態といった「変えられないもの」を受け入れ、無理をしない冷静さが必要です。例えば、天候が悪化したとき、無理に登り続けるのではなく、適切に撤退する判断が求められます。天気のせいにして遭難したりケガをしても悪いのはその判断をし行動した自分が悪いのです。登山において判断ミスは命を左右します。
仕事や日常生活でも同じです。職場の人間関係や会社の方針など、変えられないものに対して、無理に対抗するのではなく、それを受け入れてどう対応するかを考えることが大切です。しかし日常の生活では〇〇のせい。と自分は悪くないと主張する人が多いです。
私自身は何か判断するとき、行動するときは「原因自分論」に基づき結果や感情といったものの原因は自分にあると思い考えるようになりました。
変えられるものを変える勇気
登山中、体力を維持するために休憩のタイミングや水分補給を工夫することは、自分で変えられる部分です。足元の安定したルートを選ぶことや、適切なペースを保つことも、自分の行動次第で変えられることです。登山をする前に体力がないなら体力作をする。知識や道具を準備するなど、自分でできることは多くあります。
仕事や日常生活では、スキルを磨いたり、時間の使い方を見直したりすることで、より良い方向に変えていけることがあります。たとえば、業務の効率を上げるために新しいツールを取り入れる、資格を取るなど、行動次第で未来を変えられるのです。時間がない、余裕がないはすべて自分が原因で選んだ選択の結果でしかありません。すべてにおいて言い訳をすることがなくなります。
その違いを見極める知恵
登山では、無理をして進むべきか、それとも撤退すべきかを見極める力が必要です。天候や体調を見極め、自分が影響を及ぼせる部分とそうでない部分を判断することが安全な登山につながります。
仕事や日常でも同じです。たとえば、環境を変えたいと考えたとき、転職が最適なのか、それとも今の環境の中で工夫できる余地があるのかを見極めることが大切です。そのためには、状況を冷静に分析し、どこにエネルギーを注ぐべきかを考えることが求められます。
この見極めは非常に重要で、判断できなければ何もうまくいきません。

まとめ
登山経験とニーバーの祈りから学べるのは、
- 変えられないものを受け入れる冷静さ
- 変えられるものを変える勇気
- その違いを見極める知恵
この三つの視点を持つことで、日々の仕事や生活における行動と思考が変わります。
行動しなければ変わりません。行動しないことも「何もしない」という行動なんです。自分に変えられるものに時間を使って行動することが新しい結果を生んでくれます。
次に壁にぶつかったとき、「これは変えられることか?それとも受け入れるべきことか?」と自問してみてください。その答えが、あなたの次の一歩を導いてくれるはずです。