◇登山コース◇
白馬五竜スキー場~小遠見山(1:50)~大遠見山(1:50)~白岳(トラバース)~五竜山荘(2:00)~五竜岳(1:00) *タイムは夏山の標準タイム
白馬五竜へ車を止めてリフトでスキー場の上まで上がっていきます。白馬五竜スキー場は冬の五竜岳登山口ですが、登山客は少なく、もちろんスキー客であふれています。他でもそうですが、スキー場からの入山はいつもアウェーな感じがします(笑)気にしませんが!!
スキー場からスタート
リフトに乗るといきなり見えてきます五竜岳!有名な菱が浮かび上がって見えます。登山開始早々テンションが上がります!
リフトを降りたら遠見尾根をひたすらゴールに向かって歩きます。スタートから山頂が見えている山も珍しいですね。ただ距離もそこそこあるので、なかなか近づいている感じがしないです・・・まずは小遠見山へ向かって行きましょう。冬の尾根はこんな感じ!
小遠見山~大遠見山
この日は天候良し風無しの絶好のチャンス!3月でしたが雪山なので強風と雪の締まり具合に注意しながら状況をみて進んでいきます。小遠見山から大遠見山へ向かう稜線では、鹿島槍ヶ岳の展望が開けます。鹿島槍は南峰と北峰の二つのピークのある双耳峰ですが、遠見尾根からみる鹿島槍はこんな感じ!
両峰が重なり違った印象の鹿島槍もカッコいい!左に伸びる東尾根と手前に天狗尾根。これをカッコいいと思うのは山好きならではの感想でしょうか(笑)同じ写真を何枚も撮っていました。
目線を戻して遠見尾根へ。まだまだ五竜岳には辿り着きません。しかし確実に近づいてきてます。
鹿島槍と五竜のツーショット写真!スケールがでかい!!
遠見尾根の稜線歩きは見晴らしが良くて、どこで休憩しても絶景ポイントです。少しずつ変わっていき風景を楽しみながらゆっくり楽しめます。この日は日帰りですが、テントを持って行って楽しみたいですね。雪山の五竜は人が少なく、すれ違ったのは数名でした。
しばらく歩くと鹿島槍の南峰が顔を出してくれます。
大遠見山~西遠見山~白岳
大遠見山を過ぎるとグッと近づいてきた五竜岳。ドキドキが止まりません。
そして白岳の手前の西遠見山から見える五竜岳と白岳の迫力は圧巻です!雪山の静けさや怖さと美しさが入りまじる複雑な感情で眺めていました。
もう目の前の五竜岳ですが、まだ山頂をとらえたとは言えません。先に右側の白岳をトラバースしていきます。因みにここから先はこれまでとは違い緊張感のある道になります。
白岳を目の前にしてその大きさと、シラタケ沢への落差がより緊張感を上げて結構な急斜面を上っていきます。ここは雪が緩んでいると雪崩が起きやすく要周囲箇所なので、無理な場合は撤退したほうがいいです。白岳へ向かってトレースがありましたが、途中で消えていました。雪質はカチカチで固くアイゼンの食いつきが悪かったです。
五竜山荘~五竜岳
トラバース中はあまり余裕がなかったので写真は無いです、、、ということで五竜山荘へ到着です。雪で埋もれています。3月といえ北アルプスにはまだまだ雪が多いですね。
難所を超えてここから最後の登りへ入ります。五竜山荘から五竜岳へは夏山のような稜線はわからなかったので、雪庇に注意しながら進んでいきます。
白馬三山、唐松岳方面も美しい雪景色。まだ小さく山荘が見えてます。五竜岳方面は進むほど急斜面になっていきます、、、
ひと滑りしたら止まらなそうな斜面。1歩1歩慎重に歩きます。この日ピッケルは1本しかもっておらず、怖いところもありました。2本あっても良かったかな。西遠見以降は誰にも会って無く、独占感がたまらないですね。
そして最後のひと登り。山頂手前で登ってきた尾根を振り返る。五竜岳だけに竜の背中を歩いてきたような気持ち。
五竜岳山頂へ到着
ながーい尾根を越えて五竜岳に登頂です!
山頂から見る鹿島槍。やっぱりカッコいい!!
山頂ではゆっくりしたいけど、帰りのリフトの時間もあるので下山開始。急斜面の下山は登り以上に緊張します。西遠見山までは気が抜けません。下山しながらの景色も素晴らしいです。人気のハ峰尾根は冬でも上る人が多いですよね!
西遠見山までくれば後は遠見尾根を下るだけ。距離が長い分下山でも余韻に浸れます。右に鹿島槍ヶ岳、左に八方尾根、正面遠方には北信五岳が見えています。
夕方近くになり日が傾くといい雰囲気になってきます。心地よい疲れもあって気持ちいいです。エモいですね~。
緩やかな下りで気も緩みがちでしたが、ゴールはまだまだでした(笑)ひたすらに下ります。
やっと帰ってきました地蔵ノ頭。スキー場まではあと10分程度で到着です。まだ時間もあったので最後の余韻に浸って今日は終了です。
五竜岳の日帰りは距離も長いですが、スキー場のリフトからも山頂が見えていてテンションがあがります。日帰りでなくとも、ゆっくりと地近づく五竜岳を感じながら歩くのも楽しい山です。冬以外の季節も違った風景が楽しめそうです。
冬の五竜岳は雪崩や滑落事故のリスクがあり、危険個所があります。実際緊張する場面もありました。気候や雪質、状態を見極めて判断したほうがいいです。今回は非常に好条件で登りきる事ができました。ただ西遠見山まで行って帰るだけでも十分すぎる絶景と満足感があるます。また行ってみようと思います。
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まだ見ぬ絶景を求めて
今日という一日に感謝
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