私たちは毎日さまざまなストレスに囲まれて生きています。特に30代〜50代は、家庭や仕事の責任が増え、気付かないうちに心も体も疲れています。
そんな中、多くの人がストレス解消法として、
- お酒を飲む
- YouTubeを見る
- SNSを見る
- 寝る
といった方法を選びます。もちろん一時的な気分転換にはなります。しかし根本的なストレス解消にはならないことも多いのです。では、本当に効果のあるストレス対策とは何でしょうか?その答えを教えてくれたのが、世界的ベストセラー『運動脳』です。
人間の脳は「動くため」に作られている
『運動脳』の著者である精神科医アンデシュ・ハンセン氏はこう語ります。
人類の歴史のほとんどは狩猟採集生活でした。毎日何キロも歩き、獲物を追い、自然の中で生活していました。つまり私たちの脳は、
「運動すること」を前提に進化してきたのです。ところが現代はどうでしょう。
- 車移動
- デスクワーク
- スマホ
- テレビ
体を動かさなくても生活できる時代です。しかし脳は昔のまま。運動不足になると脳は本来の能力を発揮できなくなります。
ストレスを減らすのは「考えること」ではなく「動くこと」
ストレスを抱えると、「どうしたらいいんだろう」と頭の中で考え続けてしまいます。しかし脳科学的には、考え続けることがストレスを増幅させることがあります。実際に私自身も仕事で悩んでいる時、家で考えているだけでは何も変わりませんでした。ところが登山やウォーキングをすると不思議と気持ちが軽くなります。
問題が解決したわけではありません。それでも心は落ち着いている。これは運動によって脳内環境が変化しているからです。
運動すると「幸せホルモン」が分泌される
運動すると脳では様々な物質が分泌されます。
セロトニン
精神を安定させる物質。
不足すると不安や落ち込みが強くなります。
ドーパミン
やる気や達成感を生み出す物質。
前向きな気持ちを作ります。
エンドルフィン
幸福感をもたらす物質。
「ランナーズハイ」の正体です。
つまり運動とは、
脳内で天然のストレス解消薬を作り出す行為なのです。
登山がメンタルに良い理由
私は北アルプスや八ヶ岳を歩く中で感じることがあります。それは、下山すると悩みが小さく見えるということです。山では、
- 足元を見る
- 呼吸を整える
- 景色を楽しむ
これだけに集中します。スマホも仕事もありません。自然の中で体を動かすことで脳がリセットされるのです。だから山から帰る頃には、「まあ何とかなるか」と思えるようになります。
運動は最強のアンチエイジング
『運動脳』では運動の効果はストレス軽減だけではないと説明されています。
運動によって脳ではBDNF(脳由来神経栄養因子)という物質が増えます。これは別名、「脳の肥料」とも呼ばれています。この物質は、
- 記憶力向上
- 集中力向上
- 学習能力向上
- 認知症予防
などに関係しています。つまり運動は筋肉だけでなく、脳も若返らせているのです。
特別な運動は必要ない
ここで重要なのは、マラソンや筋トレを頑張る必要はないということです。運動脳』でも推奨されているのは比較的シンプルです。
毎日20〜30分歩く
少し息が上がる程度の運動
継続すること
これだけです。
登山が好きな人なら、月に1回でも山を歩くだけで大きな効果があります。
健康もメンタルも「積立投資」
私は資産運用が好きです。投資信託も長年続けています。
健康と投資は非常によく似ています。投資は毎月積み立てることで資産が増えます。
運動も毎日積み重ねることで健康資産が増えます。どちらも一日では結果が出ません。
しかし10年後には大きな差になります。
まとめ
ストレスを減らしたいなら、
まず体を動かしてみてください。
- 20分歩く
- 階段を使う
- 自然の中を散歩する
- 山に登る
それだけで脳は確実に変わります。
『運動脳』が伝えている本質は、
「運動は筋肉のためではなく脳のために行うもの」
私自身、登山を続ける中で何度も救われてきました。ストレスの多い現代だからこそ、今日の一歩が明日の心を軽くしてくれる。そう信じています。

